■本マークENGLISHがあるセッション
英語セッションとなりますので,進行・発表・発表スライドは英語となります.
■本マークENGLISHがないセッション
発表スライドは英語ですが,進行・発表は日本語となります.
なお,主題演題は一部【English】へ変更させていただく可能性もございます.あらかじめご了承の上,応募ください.
上級演題: 特別企画 公募・一部指定 現地開催を予定 |
近年,若者の職業観・家庭観は変化しており,消化器外科の労働力人口の減少と高齢化が進行している.消化器外科の持続的成長を実現するためには,取り巻く環境の変化を的確に捉え,さらに若者,女性,シニアを含めた多様な人材の能力が最大限に発揮できる社会へと変革していく必要がある.本セッションでは,全ての外科医が活躍する社会を実現するために必要なマインドセットならびに方策について議論していただきたい.
※こちらは日本語のセッションになりますので,英語の演題タイトルと抄録は必要ございません. ※演題登録の際は演題タイトルと抄録の英語の入力項目には「test」等のローマ字をご入力ください. |
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主題演題: シンポジウム ENGLISH 公募・一部指定 現地開催を予定 |
―シンポジウム― ロボット支援胃切除術は急速に導入が進んできているが,従来の腹腔鏡下胃切除術との使い分けは明らかになっていない.また,近年,腹腔鏡手術とロボット手術を融合させた新たなアプローチも提案されている.本セッションでは,各施設毎のロボット支援胃切除術と腹腔鏡胃切除術の使い分けや,その融合アプローチ等,適応や今後の展望について議論していただきたい.
How to utilize robotic and laparoscopic surgery in gastrectomy?
Robotic-assisted gastrectomy has been rapidly introduced, but the distinction between this technique and conventional laparoscopic gastrectomy is not clear. Recently, a new approach combining laparoscopic and robotic surgery has been proposed. In this session, we would like to discuss the differences in the use of robot-assisted gastrectomy and laparoscopic gastrectomy, the fusion approach, and other indications and future perspectives at each institution.
全大腸癌がロボットで保険診療でできる時代となり結腸癌に対してもロボット支援手術が浸透してきている.腹腔鏡手術とロボット支援下手術の選択ができる時代となった.現状ではまだすべての症例に対してロボット支援下手術が施行可能ではなく,腹腔鏡手術とロボット支援下手術のバランスをとった適応選択が求められている.腹腔鏡手術・ロボット支援下手術を積極的に選択する対象となる大腸癌をそれぞれの成績と比較して示していただきたい.
Implication of laparoscopic colorectal surgeri in the era of robotic surgery
In Japan, all colorectal cancers can be treated with a robot under insurance cover, and robot-assisted surgery is becoming more common for colon cancer. We are also can choose between laparoscopic surgery and robot-assisted surgery. At present, robot-assisted surgery is not yet possible for all cases, and it is necessary to select appropriate options that balance between laparoscopic and robot-assisted surgery. Please show the selection criteria for selection of laparoscopic and robot-assisted surgery, and opetative outcomes.
ロボット支援下手術が大腸癌に保険収載され7年が経過した.それに伴い短期成績,長期成績が得られるようになってきた.これらの成績からみえてきた現状の課題と今後の展望を発表していただきたい.
Current status of robotic colorectal cancer surgery based on the short- and long-term outcomes
Seven years have passed since robot-assisted surgery for the treatment of colorectal cancer was covered by the insurance in Japan. Since then, short-term and long-term results have become available. We would like to welcome a presentation on the current issues and future prospects of robotic colorectal surgery.
2005年に急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドラインが発刊されたことを契機に急性胆囊炎の診療は大きく変化し,医療の発展とともに予後も改善した.一方,重症急性胆囊炎に対する胆囊摘出術は,患者の全身状態や高齢化を背景に重篤な合併症が発生するリスクが高く,施設間でも治療選択基準に差があるものと思われる.本セッションでは,各施設の重症急性胆嚢炎に対する治療成績を示して頂き,高齢化社会に対応した外科的治療戦略について議論いただきたい.
Surgical strategies for severe acute cholecystitis
The publication of guidelines for the management of acute cholangitis and cholecystitis in 2005 marked a significant change in the treatment of acute cholecystitis, leading to better outcomes with medical development. However, cholecystectomy for severe acute cholecystitis carries a high risk of serious complications due to the general condition and age of the patients, resulting in potential differences in treatment selection criteria among institutions. In this session, we would like to present the treatment outcomes for severe acute cholecystitis from various institutions and discuss surgical treatment strategies tailored to an ageing society.
高齢者の多くは,多数の併存疾患を持ち,フレイル(身体的・精神的・社会的な脆弱性)を有するが,必ずしも年齢だけで決めることはできず,肝胆膵癌の高侵襲手術の適応決定に際しては患者選択が鍵を握る.また,多くの疾患で術前や術後の化学療法が求められ,周術期のADL・QOLの維持が重要となる.耐術能の客観的評価,術前介入の手段,低侵襲手術の導入など,様々な視点から高齢者やフレイル症例に対する肝胆膵手術・周術管理のポイントについて議論いただきたい.
Surgical indications and optimal preoperative management for hepatobiliary and pancreatic cancer in elderly and frail patients
Many elderly patients have multiple comorbidities and frailty (physical, mental and social vulnerability). The indication for high-risk hepatobiliary and pancreatic cancer surgery should not be determined solely by age, and careful patient selection is key to achieving good outcome. Additionally, pre- and post-operative chemotherapy is often required in many diseases, making the maintenance of ADL and QOL during the perioperative period crucial. We would like to discuss the key points of hepatobiliary and pancreatic surgery and perioperative management of elderly and frail patients from different perspectives, including objective assessment of surgical tolerance, means of preoperative intervention and the introduction of minimally invasive surgery.
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主題演題: ビデオシンポジウム 公募・一部指定 現地開催を予定 |
他臓器浸潤を伴う局所進行食道癌に対する治療戦略は未だコンセンサスが得られていない.2022年9月に改訂された食道癌取り扱い規約12版ではcT3は切除可能(cT3 resectable: cT3r)と切除可能境界(cT3 borderline resectable: cT3br)に分けられた.cT3の亜分類の新設が実臨床にどのような影響を与えたのか.また,これまで他臓器浸潤食道癌に対しては化学放射線療法が標準治療として考えられてきたが,最近では導入治療によってダウンステージンを得た症例に対するconversion surgery の有効性も報告されつつある.本セッションでは各施設におけるcT3brとcT4食道癌に対する治療戦略について議論いただきたい.
食道胃接合部癌に対する経裂孔的操作は低侵襲なアプローチであるが,狭い術野による手技の制限や,吻合時のトラブル等,ひとたび問題が生じると重篤な術後合併症を来たしかねない.本セッションでは,各施設でのトラブルシューティングや,それらを未然に防ぐ工夫等について論じていただきたい.
これまで大腸癌にたいする拡大手術に対しては開腹手術が広く行われてきたが,近年のMISの進歩により適応が広がり,術後合併症低減にMISの有効性が示されている.また,2024年より腹腔鏡手術が拡大手術に保険適応となり今後も拡大手術におけるMIS役割は大きくなってくると考えられる.拡大手術に対するさまざまなMISのアプローチを示していただき,成績の報告をお願いしたい.
脾弯曲部結腸癌はアプローチ法,郭清範囲,再建方法など定型化が難しい部位の1つである.腹腔鏡・ロボット支援下手術における脾弯曲部結腸癌に対する各施設のbest approach,成績を示していただきたい.
膵頭十二指腸切除術においても低侵襲手術が導入され,超高解像度画像による微細な解剖構造の認識が可能となり,精緻な手術が可能となった.一方で,開腹手術とは違った様々なpitfallが存在する.本セッションでは腹腔鏡・ロボット支援手術についてエキスパートにビデオを用いて講演いただき,安全確実な低侵襲膵手術を行うための各施設の工夫とpitfall,術中合併症に対するrecovery shotについて,手術ビデオを提示して議論していただきたい.
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主題演題: パネルディスカッション 公募・一部指定 一部ENGLISH 現地開催を予定 |
―パネルディスカッション― 2022年の第12版食道癌取扱い規約で,胸部食道癌においてNo.104リンパ節はM1aリンパ節に定義され,数年が経過した.現在,JCOG2013試験が進行中であるが,各施設においての臨床上の適応の変化と治療成績を論じていただきたい.また,第12版の食道癌取り扱い規約にて2領域リンパ節郭清が定義されたが,Upfront食道切除とDCFやCRTなどの術前治療後のリンパ節郭清の範囲は同等でよいのか,また,Salvage手術における郭清範囲等についても各施設の方針は異なると思われ,その治療成績について議論いただきたい.
食道胃接合部癌に対する術前化学療法の良好な治療成績が報告され注目されている.食道胃接合部癌の分子生物学的特徴や,抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害剤に対する感受性も徐々に明らかになってきた.効果的な集学的治療について,その適応,治療レジメン,照射の要否,治療効果判定,手術のタイミングや切除範囲など,現時点での国内外のデータを可能な範囲で提示して頂き,解決すべき課題を明らかにし,今後必要とされる治療戦略を議論していただきたい.
Multimodal Treatment for Esophagogastric Junction Cancer
There have been positive reports on preoperative chemotherapy for esophagogastric junction cancer. The molecular characteristics of this cancer, as well as its sensitivity to anticancer drugs, molecular-targeted therapies, and immune checkpoint inhibitors, are gradually being clarified. Please discuss treatment strategies by addressing unresolved issues, including the indications for effective multidisciplinary treatment, treatment regimens, the need for radiation, assessment of treatment efficacy, the timing of surgery, and the extent of resection, based on the latest research findings.
近年,高齢の胃癌患者が増加傾向にあり,重篤な併存疾患を有する患者の治療機会が増えてきた.また,患者自身の人生観や様々な報道の影響もあり,非手術治療を選択する患者も散見される.高齢者の場合,胃癌が根治した場合にも他病死のリスクは高く,縮小手術等の非標準的治療を選択される場合も多い.また,内視鏡治療による非治癒切除後に,手術治療以外を選択する場合も増えてきた.これらハイリスク症例・手術拒否患者に対する非標準的治療(ESD非治癒切除後の経過観察例等も含む)による治療成績を発表していただき,今後益々の増加が想定されるハイリスク患者に対する治療戦略を議論いただきたい.
Treatment Strategies for Patients with High-Risk Gastric Cancer
The number of elderly patients with gastric cancer is on the increase, and opportunities for treating patients with serious comorbidities are increasing. On the other hand, the risk of death from other diseases is high even when gastric cancer is cured in elderly patients, and they often choose non-standard treatment such as local resection or limited surgery. We would like to discuss treatment strategies for high-risk patients by presenting the results of non-standard treatment (including follow-up cases after non-surgical resection of ESD) for patients with high-risk disease or refusal of surgery.
大腸癌の遠隔転移症例においても周術期治療の進歩とともにconversion surgeryにより予後改善が得られる可能性がますます高まっている.さらに放射線治療・interventional radiologyなどを積極的に活用することで機能温存と予後改善の両立が期待される.本セッションではStage IV大腸癌に対する各施設におけるconversion surgeryへの取り組みと成績を示し,今後の展望を議論したい.
術前治療の増加に伴い,予防的側方郭清が省略可能となる症例は増加すると考えられる.一方で進行例に対しては術前治療後であっても治療的側方郭清により予後改善を得られる症例群も確実に存在する.術前治療の導入により,側方郭清の適応・治療成績はどう変化したか.各施設の術前治療の状況・側方郭清の適応・治療成績など幅広く議論したい.
IBDの治療は,近年ステロイドの使用が少なくなり,免疫抑制薬,生物学的製剤などの新規治療が多く用いられるようになった.病脳期間が長くなり,難治例や癌化症例の手術適応割合も増加している.そのような中で,術後短期合併症においてSSIや縫合不全がまだなお多く見られ,長期合併症において,UCでは回腸嚢炎,クローン病では吻合部再発が問題となっている.IBD手術における術後合併症や回腸嚢関連合併症,吻合部再発予防,癌発生例での外科治療について議論いただく.
低侵襲な肝切除手術において,ロボット支援手術と腹腔鏡下手術という2つの主要なアプローチについて比較・検討を行って頂きたい.病変の部位や癌腫によって適した手術方法が異なることが予想され,それぞれの術式の特徴,利点,欠点について解説し,適切な症例選択や手術計画の立案に役立つ情報を提供して頂きたい.
Borderline resectable(BR)膵癌は⼿術先⾏による外科的切除を施⾏しても⾼率に癌が遺残し,⽣存期間延⻑効果を得ることができない可能性の⾼い病態と定義され,化学療法または化学放射線療法を⾏った後再評価して切除適応などを検討することが勧められている.BR 膵癌の治療成績の向上には外科的切除,化学療法,放射線療法などを⽤いた集学的治療が必須であるがBR 膵癌に対する化学療法や化学放射線療法の⾄適レジメンの確⽴や標準化はできていない.本パネルディスカッションでは,各施設でのBR 膵癌(anatomical BR-PV,BR-Aさらにはbiological BR)への治療におけるエビデンスの確⽴を⽬指した取り組みをご紹介いただき,BR 膵癌に対する至適な治療戦略と今後の展望について討論したい.
2023年のエキスパートコンセンサスに基づく「BR1」HCCの治療成績に焦点を当てる.BR1症例に対する,術前薬物療法,術後薬物療法,手術先行など最適なアプローチを模索するとともに,新たな集学的治療戦略の導入による治療成績の向上に向けた取り組みや展望についても探求して頂きたい.
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主題演題: ワークショップ 公募・一部指定 一部ENGLISH 現地開催を予定 |
―ワークショップ― 切除可能進行食道癌に対する標準治療として術前補助化学療法(NAC)が施行されている.しかしながら,診断時にすでに低栄養や嚥下障害などによってQOLが低下している場合も多く,NACを完遂の上,より良い状態で手術に臨めるように栄養療法を含む様々な支持療法の重要性が認識されてきた.術後にはERASの重要性もさけばれ,早期の食事再開が期待されるが,術後の嚥下機能の低下等から困難な場合も多い.本セッションでは,食道癌患者の治療成績を上げるための各施設の術前術後の様々な支持療法とその治療成績について発表していただきたい.
昨今の若手外科医減少の状況において若手食道外科医を育成することは将来に向けて重要な課題である.近年,食道癌手術はその手術手技の定型化により胸腔鏡やロボットを用いたMIE (minimally invasive esophagectomy) が主流となりつつある.しかし,依然として食道癌手術は高難度手術として,中でも反回神経周囲リンパ節郭清は高度な技術が必要とされる.若手食道外科医に対する教育システムとしてはアニマルラボにおける食道切除術から最近では,カダバーを用いた手術手技トレーニングも用いられるようになってきている.そこで本セッションでは各施設での若手食道外科医をいかに育てるかそのカリキュラムや指導方法を発表いただきたい.
胃癌切除後の体重減少が治療成績に関わることが多く報告され,周術期の栄養療法が試みられている.栄養治療による詳細な解析から,栄養剤の服薬アドヒアランスを上げることの重要性や,継続した栄養指導の重要性等も報告され,近年では運動負荷の重要性も示唆されている.近年,進行胃癌に対する術前補助化学療法(NAC)やConversion手術の良好な治療成績も報告され,これら薬物療法施行中の支持療法の重要性も報告されている.本セッションでは,胃癌患者の治療成績を上げるための各施設の栄養・運動療法に関する様々な試みとその治療成績について発表していただきたい.
Perioperative Nutrition and Exercise Therapy for Gastric Cancer
Weight loss after gastric cancer surgery affects treatment outcomes, and perioperative nutritional therapy is being studied. Emphasis has been placed on improving adherence to nutritional supplements and offering continuous guidance, with increasing attention on exercise. Positive results from preoperative chemotherapy and conversion surgery for advanced gastric cancer highlight the need for supportive care during treatment. We would like to discuss the strategies and outcomes of nutritional and exercise therapies at different facilities, aiming to enhance patient outcomes.
十二指腸疾患が増加しているが,早期十二指腸癌やGISTなど必ずしも膵頭十二指腸切除が必要ではない場合が多い.一方ESDのような内視鏡単独治療の安全性は確立されておらず,開腹下の十二指腸部分切除も容易な治療ではない.近年,十二指腸疾患に対するLECS(DLECS)は保険適応となり,様々な工夫により安全性も高まっている.安全なDLECSを行うコツなどを示して頂きたい.
Total neoadjuvant therapy (TNT)の登場により直腸癌に対する術前治療の意義として臓器温存が脚光を浴びている.しかしながら安全確実な臓器温存を実現するためにはcomplete responseの評価,follow up,salvage surgeryを適切に行う必要がある.先端施設における臓器温存の現状と,follow up手法・成績などにつき提示いただきたい.
切除不能・再発大腸癌に対する治療戦略において,遺伝子変異検査に加え次世代シーケンスなどの網羅的解析が保険適応となりさまざまな治療選択が選べる時代となり,テイラーメイド治療を目指すべく遺伝子プロファイリング技術を活用した研究がさかんにおこなわれている.本セッションでは各施設での取り組みと研究成果を示し,今後の展望を議論したい.
これまで技術認定医取得には腹腔鏡手術が必須であったが2024年度の申請より胃・大腸に関してはロボット支援下手術での申請が可能となった.まだ多くの申請は腹腔鏡で行われているが,今後はロボット支援下手術での申請が増えてくると考えられる.さまざまなタイプの支援機器が上市されているが,本ワークショップではそれら支援装置の特性も含めロボット支援下手術での技術認定取得の意義・合格のポイントを議論していただきたい.
集学的治療の進歩により局所進行肝癌・胆道癌・膵癌が手術適応となる症例が増加しているが,そのような局所進行癌の場合,門脈,肝動脈,肝静脈,下大静脈の合併切除と再建を要することが多い.本ビデオシンポジウムでは各施設における血管吻合手技,周術期管理等の工夫,術後短期・長期成績等について議論していただきたい.
大腸癌肝転移には技術的切除可能と腫瘍学的切除可能の乖離が存在する.このような,いわゆるBorderline resectable大腸癌肝転移においては,その定義から治療戦略について各施設で意見が分かれるところである.
各施設のBorderline resectable大腸癌肝転移に対する治療戦略,その成績について提示いただきたい. 肝移植後small-for-size syndrome (SFSS)は予後不良な合併症であり周術期のportal inflow modulationなどの工夫が必須である.2023年1月,ILTS consensus conferenceにおいてSFSSの新基準及び重症度分類が提唱された.各施設における重症度別の戦略について論じて頂きたい.
昨今,肝胆膵領域において腹腔鏡下またはロボット支援手術が普及している.
胆道癌の手術は高難度かつ胆道再建を要する.その中で,低侵襲手術も行われており,各施設の低侵襲手術の適応や手術成績,手術手技などを提示して頂き,今後の胆道癌における低侵襲手術についての展望を議論して頂きたい. 肝門部領域胆管癌,遠位胆管癌,進行胆嚢癌,肝内胆管癌ともに診断・手術技術,周術期管理は進歩を遂げ,安全な手術が実施可能となった.しかしながら,いまだ良好な長期予後が得られたとは言い難く,他癌と同様に集学的治療の開発が期待される.また,同じ難治癌である膵癌とは異なり,治療方針決定のための切除可能性分類も確立していない. 本セッションでは各施設における進行胆道癌に対する集学的治療の適応,術前化学療法や術後補助化学療法等の内容,その成績を提示いただき,今後の方向性を議論していただきたい.
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主題演題: 横断的企画 公募・一部指定 現地開催を予定 |
2024年4月に働き方改革が始まったが,消化器外科領域では長時間手術,緊急対応,外勤など,他診療科と比べて実臨床での拘束時間が不規則かつ長く,研究や自己研鑽に充てる時間が少なくなるのが現状である.また,労働時間の短縮に伴う給与所得の減少は大きな問題であり,今後の消化器外科医を目指す医師の減少にもつながる大きな問題である.本セッションでは各施設での働き方改革への対応や工夫,待遇改善への取り組みと課題に関して発表してもらい,他施設への参考となる議論をしていただきたい.
症例をHigh-volume centerに集約すると手術短期成績が向上する可能性が示されている.一方,各地域に暮らす患者と家族にとって,がん拠点病院や大学病院に手術を受けに行くことは必ずしも容易ではない.また,資格を取得した消化器外科専門医,肝胆膵外科高度技能医が技量を発揮する職場を作ることも重要な課題である.本邦における集約化の現状や課題とともに,日本の実情に合わせた専門医制度のあるべき姿について論じていただきたい.
NCDのリスクカリキュレーターでは周術期合併症率や死亡率の予想値の他に,65歳以上の高齢者では,身体機能,認知機能,QOLなどの術後機能予測評価も提示されるようになった.この機能評価法のvalidation解析や,ERASの指標として実診療に導入するなど,安全な周術期管理への活用が進んでいると思われる.本セッションでは高齢者に対する手術で,特にNCDリスクカリキュレーターに基づく周術期管理の工夫に着目した議論を行っていただきたい.
かつて,外科治療における高齢者の基準が70歳,75歳とされた時代もあった.しかし現在のわが国では,80代の患者に手術を行うことはごく一般的となり,90代の手術症例の適応判断に悩むことも少なくない.ここでは特に「85歳以上」の高齢者の手術に注目する.耐術能評価において重要なポイントを明らかにするとともに,そもそも平均寿命を超えたがん症例の治療適応を「5年生存率」で評価することが妥当かどうか,論じてみたい.
若年・壮年のがん患者は手術侵襲に対して十分な予備能を備えており,患者・医療者の双方とも治療意欲が高いことから,進行・再発がんに対し拡大手術や高度の集学的治療が導入される頻度が高いと予想される.しかし,そのような積極的な治療が奏功したかについて論じられる機会は少ない.ここでは,若年・壮年のがん患者に対する治療適応の違いについて検討するとともに,積極的な治療が奏功したと言えるか,短期・長期成績の点から考察したい.
最近では多くの新機種ロボットが本邦で使えるようになってきた.一方,機種ごとの使用法の違いや,機種ごとのプロクター制度などが迅速な普及の足枷となっている.特に新機種ロボットを最初に導入した施設や,異なる機種の複数のロボットを購入している施設では,それらの対応に苦慮しているものと思われる.本セッションではこれらの施設から,新機種ロボット使用にあたっての注意点や教育法,課題について発表していただきたい.
多くの消化器外科手術は,極論すれば電気メスと鉗子,最低限の縫合糸のみで実施できる.現在は様々なエネルギーディバイスや縫合機器が普及し,出血量の低減など短期成績の向上に一定の寄与が認められる.しかし,今後も洗練された医療機器の恩恵を受けるのであれば,梱包を含めたディスポーザブル装置の増加や,ロボット支援手術による手術時間の延長がもたらす環境負荷を無視することはできない.また,手術手技の伝承には人材確保と教育が不可欠である.現在の外科治療の質を維持するための注目点やアイディアを提示し,技術革新を社会との連携・共栄に繋げる方策について論じていただきたい.
現在,術中蛍光イメージングはあらゆる外科診療科で活用されるに至っている.しかしその黎明期には,異なる診療科の間における蛍光イメージング技術の情報交換が積極的に行われていた.例えば,肝区域の蛍光標識法は呼吸器外科からの注目を集め,肺区域切除が普及する契機となった.本セッションでは,「他の診療科でも活用できる蛍光イメージング」,あるいは「他の診療科の影響を受けて導入した蛍光イメージング」のアイディアを募集する.領域横断的な情報交換を行うことで,本領域の臨床応用と研究開発の拡大につなげたい.
消化器癌領域でも新規診断法や治療法開発に向けた分子マーカー探索が精力的に行われ,実際臨床応用につながる研究も増えてきた.またサンプルも切除検体や血液から尿,唾液,便など,そしてマーカーもタンパク,遺伝子異常,microRNAなど多岐に渡る.本セッションではゲノム医療やAIなど,消化器癌領域でのトランスレーショナルリサーチの最新の知見を発表していただきたい.
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要望演題 公募 現地開催を予定 |
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要望演題ビデオ 公募 現地開催を予定 |
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専攻医セッション 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
応募条件
※共同演者にご登録につきましては指導責任者等を含めて2名までとせていただきます. |
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一般演題 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
ご投稿の演題についてのカテゴリーを,部門・疾患・内容から各1つづつ選択してください. 【部門】 【疾患】 【内容】 |
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学部学生・初期研修医・ メディカルスタッフセッション 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
※初期研修医とは,投稿時点で卒後2年目までの初期臨床研修の方をさします. |
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※プログラムは変更になる場合もあります.