第82回日本消化器外科学会総会
会長 江口 晋
長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 外科学講座 教授
このたび、第82回日本消化器外科学会総会を、2027年7月14日(水)から16日(金)長崎市において開催させていただくこととなりました。長崎で本総会が開催されるのは1981年以来、実に46年ぶりとなります。また、長崎で外科系の大規模学術集会が開催されるのは、2008年の日本外科学会総会以来となり、大変光栄に存じます。
長崎は、日本に西洋医学と近代外科学が伝わった地であり、世界へ開かれた港町として、多様な文化や知を受け入れながら、日本の医学の発展を支えてきました。2027年は長崎大学医学部創立170周年という節目の年でもあります。この歴史ある地で、日本の消化器外科の未来を皆様とともに語り合えることを、大変意義深く感じております。
本総会のテーマは、「時を超えて繋がる外科医療」、そして副題を“Respect and Innovation beyond the blade”といたしました。このテーマには、先人が築き上げてきた知と技、そして患者さんに寄り添う外科医の精神に深い敬意(Respect)を払いながら、時代の変化を恐れず、新たな技術や価値を創造し、未来へつないでいきたいという思いを込めています。
現在、消化器外科は、ロボット支援手術、AI・デジタル技術、再生医療、移植医療など、かつてないスピードで進歩を続けています。一方で、外科医不足や地域医療、働き方改革、若手外科医の育成など、私たちが向き合うべき課題も少なくありません。だからこそ今、技術だけでなく、人を育て、知をつなぎ、志を受け継ぐことが、これまで以上に重要になっています。
外科医療は、もはや「メス」だけで語れる時代ではありません。科学技術の進歩を積極的に取り入れながらも、その根底にあるのは、患者さんを救いたいという変わることのない使命感と対話と思います。歴史を礎として革新を生み出し、その革新を次の世代へ受け継いでいくことこそが、私たち外科医に課せられた使命であると信じています。
外科医療は、受け継ぐことで進化し、進化することで未来へ受け継がれる。
2027年夏、歴史と未来が交差する長崎の地で、全国、そして世界から多くの皆様をお迎えし、楽しみながらともに学び、ともに語り、ともに未来を描けることを心より楽しみにしております。長崎は観光地・見どころも沢山ございますので、是非ご家族とともに御来崎下さい。
