■本マークENGLISHがあるセッション
英語セッションとなりますので,進行・発表・発表スライドは英語となります.
■本マークENGLISHがないセッション
発表スライドは英語ですが,進行・発表は日本語となります.
なお,主題演題は一部【English】へ変更させていただく可能性もございます.あらかじめご了承の上,応募ください.
主題演題: シンポジウム ENGLISH 公募・一部指定 現地開催を予定 |
―シンポジウム― ロボット支援下食道切除術は近年多くの施設で導入されており,短期成績においては開胸術や胸腔鏡手術と比較して合併症の軽減が期待されている.一方で,長期予後に関する有用性は現時点で十分に明らかになっておらず,評価の分かれるところである.本セッションでは,各施設におけるロボット手術の治療成績を提示いただき,短期・長期両面からその利点と課題について議論したい.
JLSSG0901の結果を契機として,進行胃癌に対する鏡視下手術を導入する施設が増加している.短期成績に加え,長期予後に関するデータの蓄積も進んでおり,適応や手技の選択に関する再評価が必要である.本セッションでは,進行胃癌に対する低侵襲手術の長期成績を中心に,各施設の実践例を共有し,その有用性と課題について議論したい.
進行直腸癌に対しては,全世界的にTotal neoadjuvant therapy(TNT)の導入が進み,その長期成績に関するエビデンスも蓄積されつつある.また,Non-operative management(NOM)も注目されており,臓器温存を目指した新たな治療選択肢として脚光を浴びている.
一方で,日本では現時点において直腸間膜全切除(TME)+側方リンパ節郭清が標準治療とされており,TNTやNOMはガイドライン上推奨されていないのが現状である.これらの治療方針にはそれぞれ適応・課題・限界が存在し,臨床現場では施設ごとに異なる戦略が採用されているのが実情である. 本セッションでは,進行直腸癌に対するTNT,側方郭清,NOMのいずれかを軸に据えた各施設の治療戦略や実践の詳細を提示いただき,それぞれの立場からの見解や課題を議論することで,本邦における進行直腸癌に対する最良の治療戦略のあり方を多角的に探る場としたい. ロボット支援下手術は,結腸癌における低侵襲手術の選択肢として普及が進んでいるが,その真価を問うには,長期成績に基づく検討が不可欠である.
本シンポジウムでは,生存成績や局所再発率を主要評価項目とし,ロボット手術による結腸癌治療の長期的な有効性と安全性について,多施設データおよび後ろ向き・前向き解析の結果をもとに検討する.また,腹腔鏡手術との比較や,体内吻合と体外吻合の予後への影響についても議論し,ロボット手術が長期予後に寄与し得るのか,長期成績がアプローチや再建法選択の判断基準となり得るかどうかを明らかにすることを目的とする. 本セッションを通じて,ロボット支援下手術に関する長期的エビデンスの整理と評価を行い,結腸癌手術の標準化に向けた実践的な知見の共有を目指したい. 近年,肝細胞癌に対しても腫瘍学的切除可能性に基づく分類が提唱され,Borderline resectable(BR)肝細胞癌に対する治療戦略の検討が進んでいる.特に免疫チェックポイント阻害薬やチロシンキナーゼ阻害薬などの全身薬物療法と手術の組み合わせによる予後改善効果が期待されており,BR1・BR2といった分類に応じた個別化された集学的治療の構築が求められている.
本セッションでは,BR肝細胞癌に対する各施設における治療戦略とその治療成績を紹介いただき,手術と薬物療法の最適な組み合わせや,治療介入のタイミング,評価指標など,今後の標準化に向けた課題と展望について議論したい. 肝胆膵外科手術においては,複雑な血管・胆管構造の把握と,それに基づいた的確な術前計画が手術の安全性・確実性を大きく左右する.病変の局在や進展様式,切除範囲を三次元的に理解するためには,従来は熟練した術者による経験と解剖学的知識に依存していた.
近年,仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術の進歩により,術前シミュレーションや術中のリアルタイム血管認識が可能となり,肝胆膵手術への臨床応用が進んでいる.また,VR/ARは若手医師や学生への教育ツールとしても注目されている. 本セッションでは,各施設におけるVR/AR技術を活用した術前計画,術中支援,教育の実践例を紹介いただき,肝胆膵外科領域における次世代技術の有用性と今後の展望について議論したい. 2020年の保険収載以降,ロボット支援膵切除術は急速に普及しつつあり,腹腔鏡・ロボット支援手術に習熟した一部の施設では,その適応を膵癌へと広げている.本セッションでは,膵癌に対する腹腔鏡・ロボット支援膵切除の短期・長期成績を提示いただき,技術的側面のみならず腫瘍学的側面も含めた現状の課題と,それに対する改善の取り組みについて議論したい.
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主題演題: ビデオシンポジウム 公募・一部指定 現地開催を予定 |
Minimally Invasive Esophagectomyの普及に伴い,縦隔の微細解剖に関する知見が蓄積されつつある.近年では上縦隔のみならず中・下縦隔の解剖もより明確になりつつあり,これらに基づいた郭清手技の工夫が,より精緻な手術の実現につながっている.本セッションでは,縦隔郭清の解剖学的背景と具体的な手術手技について,各施設の工夫を提示いただきたい.
食道胃接合部癌に対するロボット支援手術は,狭小な下縦隔空間における操作の自由度の高さから,経裂孔的アプローチにおいて特に有用とされている.本セッションでは,再建法,リンパ節郭清,術野展開などにおける各施設の具体的な工夫を提示いただき,より安全かつ効果的な術式の構築に向けた議論を行いたい.
大腸癌手術において,横行結腸〜下行結腸,特に脾彎曲部癌に対する手術は,解剖学的特性と腫瘍の進展様式の多様性から定型化が難しい領域である.特に進行脾彎曲部癌においては,至適リンパ節郭清範囲,アプローチ法,再建方法が施設間で異なり,共通認識の醸成が求められている.
2022年4月よりロボット支援下結腸癌手術が保険収載されたことで,左側結腸にもロボット支援による低侵襲手術が広がりつつあるが,ロボット手術ならではのアプローチの工夫や落とし穴も存在する. 本セッションでは,進行脾彎曲部癌に対するロボット支援下手術の実際について,安全なアプローチ法,リンパ節郭清範囲,吻合方法などを中心に,ビデオを用いて具体的に供覧いただく.術式の定型化に向けた要点,コツ,ピットフォール,トラブルシューティングを共有し,脾彎曲部癌に対するロボット支援手術の発展と標準化を目指した議論を深めたい. 膵頭十二指腸切除におけるminimally invasive surgery(MIS)は技術的に極めて高難度であり,とくに胆管空腸吻合および膵空腸吻合は,開腹手術とは異なる困難さが伴う.術野展開,手順,使用器具など,MISに特有の工夫が各施設から報告されており,術式の定型化に向けた情報共有が求められている.本セッションでは,胆道再建・膵空腸吻合の手技についてビデオを供覧いただき,その技術的変遷,成績,課題,そして今後の展望について議論したい.
肝実質離断には長年にわたりクランプクラッシュ法やCUSAが用いられてきたが,近年では水圧によるWaterjetの有用性も報告されている.ロボット支援肝切除が普及する中,適切なデバイスが限られる現状では,肝実質離断法に各施設独自の工夫が求められている.本セッションでは,各施設の「こだわり」の肝離断手技についてビデオで供覧いただき,実践的な知見を共有したい.
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主題演題: パネルディスカッション 公募・一部指定 現地開催を予定 |
―パネルディスカッション― 食道癌術後の長期生存例が増加する中で,術後のQOLに関する課題が顕在化している.繰り返す肺炎,逆流性食道炎,ダンピング症候群,低血糖,低栄養などの症状に苦しむ症例は少なくないが,これらに対する臨床的対応は十分に整理されていない.再建方法の選択を含めた術後QOL向上に向けた工夫について,各施設の取り組みを共有し議論したい.
食道胃接合部癌の再建において,腹腔内での吻合が困難な場合における高位吻合の選択は,術式選択における重要な課題である.Ivor-Lewisによる胸腔内吻合,McKeownまたは縦隔鏡手術による頸部吻合,あるいは開腹による新たな工夫など,多様な選択肢が存在する.本セッションでは,それぞれの手技の長所・短所と各施設での工夫を紹介いただき,最適なアプローチについて議論したい.
胃切除後には摂食量低下による体重減少や低栄養に加え,膵外分泌機能の低下や低血糖といった代謝障害も認められることが明らかになってきている.これらに対する周術期・術後の対応が長期QOLに直結するため,より実践的なベストプラクティスの共有が求められる.本セッションでは,各施設における栄養・代謝障害への対応の工夫を提示いただき,より良い術後管理法を探りたい.
大腸癌診療において,がんゲノム医療の臨床実装は確実に進展している.2021年にはリキッドバイオプシー(例:FoundationOne Liquid,Guardant360)が保険収載され,ctDNAを用いた微小残存病変(MRD)検出や,治療効果予測,再発予測などへの応用が始まっている.一方で,2025年には遺伝性腫瘍を対象とする多遺伝子パネル検査(MGPT)の診療手引きも発刊予定であり,がん遺伝子パネルとMGPTの併用によるPrecision Medicineの深化が期待される.
また,ゲノム医療推進法の成立により,こうした先進的技術を誰もが安心して受けられる体制の構築も求められている. 本セッションでは,大腸癌におけるリキッドバイオプシーとMGPTの臨床応用と研究的展開について,各施設での最新の取り組みや成果を共有し,精密医療の社会実装に向けた課題と展望について議論したい. 現在,全大腸癌に対してロボット支援下手術が標準となってきており,若手外科医が早期からこの結腸癌,直腸癌手術に携わる機会が増え,各施設で手技の定型化が図られている.一方で,新規ロボットの参入によりFusion surgeryの必要性も検討すべき課題である.このような背景のもと術者,助手,指導医といった多様な立場から,ロボット手術時代の大腸外科医育成について幅広く議論して頂きたい.
低侵襲大腸癌手術は,腹腔鏡手術とロボット支援手術の両輪で進化を遂げてきた.近年,ロボット支援手術の保険適用拡大に伴い,その導入は加速しているが,両者の明確な適応や使い分けについては依然として議論の余地がある.症例の特性,術者の熟練度,施設の体制やリソースなどにより,最適な術式の選択は一様ではない.
本セッションでは,各施設における腹腔鏡手術およびロボット支援手術の適応判断,成績,工夫,今後の展望についてご紹介いただき,大腸癌手術における術式選択の最適化と,今後の戦略的な使い分けの在り方について多角的に議論したい. 急性腹症に対する手術においても,腹腔鏡を中心とした低侵襲手術が広く普及しており,診断精度の向上とともに早期介入によるQOLや予後の改善が期待されている.一方で,病態の多様性や緊急性,術者の技量や施設の体制といった現実的な制約も多く,症例ごとの適応判断や術式選択,タイミングの最適化が依然として課題となっている.
本パネルディスカッションでは,急性腹症に対する低侵襲手術の最新の知見や技術,臨床現場での課題と対応策,そして今後の展望について,各施設の実践と経験をもとに議論を深め,より安全かつ効果的な急性期外科治療の在り方を考える機会としたい. 本邦では,PREP02/JSAP05試験の結果を受けて,切除可能膵癌に対する術前ゲムシタビン+S-1療法が診療ガイドラインで提案されているが,実際の運用では施設ごとに対象患者や治療期間,レジメンに差異があると考えられる.本セッションでは,術前化学療法の適応や期間,周術期の化学療法,免疫・栄養療法の併用など,各施設における実践例を共有いただき,Resectable膵癌に対する治療戦略の現状と課題,今後の展望について議論したい.
胆道癌に対する外科切除後の長期成績はいまだ十分とはいえない.膵癌領域では,切除可能性分類に基づく集学的治療戦略の導入により治療成績が向上しているが,胆道癌においても同様の分類の提案がなされつつあるものの,その定義は確立には至っていない.また,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の登場により,胆道癌でも集学的治療の構築が期待されている.本セッションでは,各施設におけるBR胆道癌の定義,治療戦略,その妥当性についてデータを提示いただき,議論を深めたい.
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主題演題: ワークショップ 公募・一部指定 現地開催を予定 |
―ワークショップ― AI技術を活用した術中ナビゲーションは,直腸癌などを中心に臨床応用が進んでおり,食道癌手術においても活用が模索されている.また,反回神経麻痺の回避を目的とした神経モニタリングも臨床に導入されつつある.本セッションでは,現時点で活用されているAIナビゲーションや術中モニタリングの技術とその成績について紹介いただき,今後の進化と課題を議論したい.
食道胃接合部癌においても術前化学療法の成績が報告され,さらに分子生物学的特徴や免疫チェックポイント阻害薬に対する反応性に関する知見が蓄積されつつある.効果的な集学的治療の確立に向けて,治療適応,レジメン選択,放射線治療の役割,効果判定法,手術のタイミングと切除範囲など,包括的な戦略が求められている.本セッションでは,現時点でのエビデンスと課題を整理し,今後の治療戦略を展望したい.
免疫チェックポイント阻害薬(ICI)をはじめとした全身化学療法の進歩により,切除不能とされてきた胃癌についても治療成績の向上が認められるようになってきている.特にCY1P0やP1症例,あるいは限局性の遠隔転移(オリゴ転移)を伴う症例においては,化学療法後にConversion手術を行うことで,長期生存が得られる可能性が示唆されている.
一方で,根治性の限界,適応症例の選定基準,術前治療期間や評価法,切除範囲など,臨床現場では依然として多くの課題が残されている. 本セッションでは,Conversion手術の最新の短期・長期成績や,オリゴ転移に対する集学的治療の戦略と成績について,各施設の取り組みを提示いただき,胃癌遠隔転移に対する個別化治療の現在地と今後の展望について議論したい. LECS(Laparoscopy and Endoscopy Cooperative Surgery)は,胃粘膜下腫瘍に対する低侵襲かつ機能温存を目的とした手術手技として発展したが,近年では胃癌に対してもセンチネルリンパ節生検との併用による根治的治療法の一つとして,あるいは高齢者やハイリスク症例に対する代替的治療手段としての応用も進んでいる.また,ESDが技術的に困難とされる十二指腸腫瘍では,高い遅発性穿孔リスクを背景に,ESD後に縫合を追加するD-LECSの有用性が報告されており,さらなる普及が期待されている.一方で,依然としてESD単独による合併症の報告も散見され,術式選択における課題は少なくない.同様に,胃粘膜下腫瘍に対する内視鏡単独によるFull-Thickness Resection(EFTR)も技術的進展を見せているが,R0切除率の低さや適応の限定性といった克服すべき課題が残されている.
本セッションでは,LECSの術式選択,適応拡大,安全性,治療成績,十二指腸腫瘍への応用,さらにはEFTRとの比較や補完関係をふまえながら,“外科医と内視鏡医の融合の力”がもたらす意義と将来像を再考する. 肥満に対する減量手術は世界的に広く普及しており,本邦でも2014年に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険収載され,日常診療に導入されている.糖尿病や心血管疾患を合併する症例も多く,安全な術式の確立とともに,周術期管理の工夫が極めて重要である.本セッションでは,各施設における手術手技と周術期管理の工夫,ならびに治療成績を共有いただき,現状と課題を整理して議論したい.
直腸癌における骨盤内局所再発は,特に進行下部直腸癌において最も多く認められる再発形式である.局所再発のみで生命予後が直ちに脅かされることは少ないが,神経浸潤に伴う難治性疼痛,局所感染,出血などが長期にわたりQOLを著しく低下させる.このような背景のもと,再発形態や解剖学的位置に応じた治療戦略の個別化が求められており,中でもR0切除の確保を目指した手術戦略の確立が極めて重要である.
本セッションでは,化学放射線療法などの集学的治療と組み合わせた拡大手術の意義や実際について,先進施設での取り組みや工夫を共有いただき,直腸癌局所再発に対する最適な治療方針を議論したい. 近年,炎症性腸疾患(IBD)患者の長期生存率向上に伴い,IBD関連大腸腫瘍の発生が増加している.本邦でも診療ガイドラインが整備され,早期診断や治療方針決定における標準化が進みつつある.一方で,実臨床における診断精度の向上や,手術のタイミング・術式の選択は依然として議論が必要なテーマである.
また,近年ではロボット支援手術やTaTMEなどの低侵襲アプローチがIBD外科にも応用されはじめており,分割手術計画や複雑な骨盤内手術において,従来法と比べて有用性が示唆されている. 本セッションでは,IBD関連腫瘍の診断・治療の最新知見に加え,低侵襲手術の適応・手技・治療成績について各施設の経験をもとに共有し,IBD診療の今後を包括的に議論したい. 切除不能・再発大腸癌に対する治療戦略は,新たな薬剤の保険適用や,がん遺伝子パネル検査の臨床導入の進展により,かつてないほど多様化している.分子標的薬や免疫療法に加え,conversion surgeryが有効となるオリゴメタスタシスの症例も増加しつつあり,放射線療法や局所治療との集学的治療の組み合わせが,予後改善に大きな役割を果たすようになってきている.
本セッションでは,切除不能・再発大腸癌に対する治療戦略の最新の実践例をもとに,各施設でのアプローチの実際や,その課題・限界について発表をいただき,今後の集学的治療のあるべき姿について議論を行いたい. 側方リンパ節腫大や他臓器浸潤を伴う直腸癌に対しては,適切な拡大手術を行うことで予後改善が得られる症例が確実に存在する.また,超低位直腸癌に対しては肛門温存を目指したISR(括約筋間直腸切除)も選択肢となり得る.さらに,TaTME,側方郭清,骨盤内臓全摘術などは,直腸癌手術の治療の幅を広げる一方で,いずれも高い技術と特有のトレーニングを要する高難度手術であることに変わりはない.
近年では,こうした術式に対してもロボット支援手術が導入されはじめており,合併症の低減や精緻な手術操作による成績向上が期待されている. 本セッションでは,高度な直腸癌手術に対する各施設のアプローチ,術式選択の実際,導入している工夫や成績について紹介いただき,高難度手術の適応判断と安全な遂行に向けた現状と課題を議論したい. 脳死下臓器提供が徐々に増加する一方で,医療資源の制約により臓器の斡旋を受け入れられない事例が社会的課題となっている.機械灌流法は,摘出グラフト肝を閉鎖回路で一定時間灌流することで,グラフト機能の評価と手術時間の調整を可能にし,欧米では移植症例数の飛躍的増加をもたらしている.本セッションでは,機械灌流に関する実際の運用経験,機器開発,ならびにその他の最新の肝移植関連知見についてご紹介いただき,今後の発展可能性を議論したい.
大腸癌肝転移においては,技術的切除可能性と腫瘍学的切除可能性が一致しないことがしばしばあり,いわゆる「Borderline resectable(BR)」症例の扱いは施設間でも方針が分かれることが多い.本セッションでは,各施設におけるBR大腸癌肝転移に対する集学的外科治療の戦略とその治療成績を提示いただき,最適な治療戦略について議論したい.
遠隔転移(UR-M)や主要血管浸潤(UR-LA)を伴う切除不能膵癌に対しては,集学的治療が標準とされているが,近年では奏効例に対して外科切除(Conversion Surgery;CS)を行うことで予後改善が期待されるようになってきている.特にUR-LA症例においては,CSの適応基準,至適な治療期間,切除範囲の判断など,未だ確立されていない要素も多い.本セッションでは,各施設におけるCSの実践,画像および生物学的評価に基づいた適応基準とその課題,今後の展望について議論したい.
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主題演題: 横断的企画 公募・一部指定 現地開催を予定 |
医療機器と情報技術の進化により,近年の手術支援技術は飛躍的な発展を遂げている.特に,ナビゲーションシステムの応用,蛍光イメージングによるリアルタイム可視化,AIによる術中認識・判断支援など,複数の先端技術の融合が,手術の安全性,正確性,再現性の向上に寄与することが期待されている.
本セッションでは,消化器外科領域における新たな手術支援技術の実際とその導入効果について,具体的な症例や映像を供覧いただきながら,手術成績への影響,導入上の課題,将来の展望について多角的に議論したい. 先端技術の“融合の力”が,次世代の標準的手術の姿をどのように変えていくのか,その可能性を共有する場としたい. 癌のトランスレーショナルリサーチは停滞して久しく,臨床を大きく変えるような研究成果はなかなか現れない.その背景には,癌の生物学的病態が極めて複雑であることに加え,研究が包括的・統合的に進められてこなかったという問題がある.癌病態の理解において原点に立ち返り,広い視点から再考する必要がある.
本セッションでは,各癌種における分子病態の包括的把握に関する最新の研究成果を募集する.特に,シングルセル解析などの先端的ゲノム解析技術を用いた,癌の分子特性に迫る研究を通じて,病態理解を深め,新たな治療標的の探索につなげるための議論を行いたい. 消化器外科領域において,術後合併症の低減や早期回復のためには,周術期の栄養評価と介入が重要である.
ERAS(Enhanced Recovery After Surgery)プロトコールの普及に伴い,栄養療法はかつての支持療法から積極的治療戦略の一部へと進化しつつある.また,サルコペニアやフレイルといった身体機能低下を伴う患者では,栄養管理が手術成績や予後に直結することが示されており,GLIM基準に基づく評価・介入の重要性も広く認識されるようになってきた. 本セッションでは,ERASにおける栄養治療戦略,GLIM基準を用いた低栄養診断の活用法と診断された低栄養・サルコペニアへの対応について,各施設での実践とエビデンスを共有いただき,周術期栄養治療の現在地と今後の方向性について議論を深めたい. 本邦における急速な高齢化に伴い,後期高齢者(75歳以上)や超高齢者(85歳以上)のがん患者は年々増加しており,今後もその傾向は続くと予測される.
高齢患者はしばしば複数の併存疾患や機能的問題を抱える一方で,全身状態や耐術能には大きな個人差があり,年齢のみで治療適応を判断することは困難である. 一方で,術前評価法や周術期管理の進歩により,かつては治療を控えていたような症例に対しても,根治的治療を安全に提供できる機会が広がりつつある. また,化学療法・放射線療法を含む集学的治療をどこまで行うべきか,QOLや予後とのバランスをどう考えるべきかといった問題も避けて通れない. 本セッションでは,各施設における高齢がん患者に対する治療方針や意思決定プロセス,積極的治療の短期・長期成績を紹介いただきながら,今後のエビデンス構築や個別最適化医療のあり方について議論を深めたい. |
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要望演題 公募 現地開催を予定 |
準備中 |
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要望演題ビデオ 公募 現地開催を予定 |
準備中 |
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専攻医セッション 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
応募条件
※共同演者にご登録につきましては指導責任者等を含めて2名までとせていただきます. |
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一般演題 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
ご投稿の演題についてのカテゴリーを,部門・疾患・内容から各1つづつ選択してください. 【部門】 【疾患】 【内容】 |
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学部学生・初期研修医・ メディカルスタッフセッション 公募 ミニオーラルとして現地開催を予定 |
※初期研修医とは,投稿時点で卒後2年目までの初期臨床研修の方をさします. |
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※プログラムは変更になる場合もあります.